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たった1度

第2章 ~ 終わりの夜 ~


隣で眠る潤を起こさない様に

ベッドから下りる


ぐっすり眠る潤の肩に毛布をかけ

そっと部屋を出ると



深く深く息を吐いた




潤の匂いが染み付いたこのカラダで


これからあたしはどうやって


生きていこう・・・



潤を忘れる為に


あたしは必死で努力しなきゃいけない



もう触れる事が出来ないのなら


忘れなきゃいけない


あの手はあたしの物じゃない



シャワーを浴びたらすぐ家を出よう


潤が目を覚ます前に





メモをテーブルに置いて


もう触れる事のない潤の髪をそっと撫でた


最後に眠る潤の頬にキスをして


部屋を出る





ごめんね、潤



バイバイ


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