第10章 獅子のいない1週間。ナイショのデート編
「行ってきます‼︎」
リエーフはギリギリの時間まで私を堪能していった。
おかげで私の体は限界寸前。
男子高校生の体力おかしいでしょう。
2度寝しそうになる頭と体を無理やり叩きおこすためにお風呂に向かうと、ぬるめ…少し冷たいくらいの水で頭から水をかぶり、体と髪の毛を洗う。
お風呂から上がり、丁寧に髪の毛を乾かしているとスマホにメッセージがはいる。
確認すれば2件。
1つはリエーフから。
メッセージを読むと、今は森然に向かうバスの中だって。
学校にはギリギリ間に合ったみたい。
でもギリギリすぎて山本に怒られたらしい。
だからやめとけばよかったのに…
あとは、私の体を気遣う文面。
気遣うくらいならしなきゃいいのにね。
そしてもう1件は…
一読し、了解とメッセージを送るとスマホを置く。
今日は、リエーフには言ってないけれど実はお出かけ。
さて、何を着ようかな。
クローゼットを開けると今日のお出かけの相手を思い浮かべ、私はコーディネートを始めたのだった。