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あいつはねこまのわんこ系少年 そのにっ【HQ】

第28章 ねんまつねんし、再。〜第三体育館組、集合前夜〜




やばいやばいやばい。
悠長に2人で浴槽で戯れてる時間はない。
早く体を洗うために湯船を出ようとするが、腰に回る手がそれを阻止する。

「付き合ってるの知ってるんだしよくないですか?特に黒尾さんなんて…」
『今日は蛍もいるんだからダメです!』

むうと唇を尖らせる姿に絆されそうになるがそれどころではない。
急いで浴槽から出て体を洗うと体を拭く。下着を身に付けていればお湯を抜きながらリエーフが体を洗い終え脱衣所へと戻ってきた。

むにんっ

後ろから濡れたままのリエーフが胸を揉む。

『ひゃっ!リエーフ、だめっ!』
「駄目?こんなに気持ちよさそうなのに。」

先っぽを摘んでひっぱって、指先で弄ぶ。
そんな触られ方をしてしまったら、余韻でお腹がきゅんとしてしまう。
口元を押さえ声を抑えながら、力の抜けた手で胸を弄ぶ腕をぺちぺちと叩く。
クロたちに連絡を入れようとするが端末は持ってきていない。部屋の充電器に差しっぱなしにした自分を恨みそうだ。

「それに、ここまできたらおさまんないでしょ。」

ぴんっ、と突起を弾かれ声をあげれば、くたりと体の力が抜ける。背後からくすくすと笑われ、振り返り抗議をしようとすれば、ガチャリと玄関が開く音。

びくりと肩を跳ねさせた私に目配せしたリエーフは、スウェットの下を履き脱衣所から出ていく。

「おかえりなさい」
「お前ら少しは自重しなさいよ。あ、ツッキー荷物ありがとな。」
「いーえ、これ黒尾さんから。美優さんにスポドリ。」
「ちょうどよかった、スポドリ頼もうと思ってたので。美優さんのぼせちゃって今脱衣所にいるんですよ。部屋に運ぶんでちょっと廊下開けてもらっていいですか。」
「あれだろ、風呂でもヤったんだろ。」
「へへ、バレました?でも多分美優さんこうしないと寝られなさそうだったんで。」
「ハイハイ、黒尾さん、このままだとノロケしか聞かされないんで退散しましょう。」

数人の足音、のちドアの開閉音、からの足音。

開いたドアから覗くエメラルドの瞳は、いたずらが成功したようにキラキラと輝いていた。

その後私は下着のまま部屋へ運ばれ、リエーフにシーツを敷いてもらう間に着替えを終わらせると、リエーフを部屋から叩き出したのであった。
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