第9章 【番外編】黒猫と三毛猫2
side黒尾
意識を失うように寝入った莉奈。
一旦布団をかぶせると俺は一度トイレに行く。
実はまだ、イけてねえんだよな…
今回は莉奈をイかせるためだけに動いていたから自分のことなんて二の次だった。
初めてだった。
今までスるときは俺のことばかり考えた独りよがりのセックスだったから。
それも頭にあるのはいつも美優のことばかり。
美優はどんな声を出すのか
美優はどんな顔でイくのか。
でも今回は違った。
莉奈がどうしたら痛くないか。
少しでも感じるにはどうしたらいいか。
そればっかり。
今も頭に浮かぶのはびっくりしながらも感じてる莉奈の顔に、戸惑いながらも上げた莉奈の嬌声。
思い出しながら手で扱けばすぐに白濁が溢れ出す。
トイレットペーパーで手を拭き取りトイレに流し、トイレを出る。
そのまま風呂に向かい洗面器にお湯を張るとタオルを絞り、汗と体液にまみれた莉奈の体を拭いてやった。
むず痒いのか小さく身じろぎする莉奈。
さっきの行為を思い出し抜いたはずの肉棒が頭をもたげ始める。
反応するなー。静まれー。
ぱぱっと体を拭いてやり片付けをすると、俺は隣に横になる。
ちらりとスマホを見れば日付が変わってから2時間が経とうとしていた。
莉奈を朝食の時間に間に合わせないといけないから準備も含めて6時には起きねえとな。
俺はアラームをセットすると、ぐっすり眠る莉奈を抱きしめながら、目を瞑った。