• テキストサイズ

あいつはねこまのわんこ系少年 そのにっ【HQ】

第9章 【番外編】黒猫と三毛猫2




side莉奈。


センパイのスマホのアラームで目覚めると背中にはセンパイが張り付いていた。

布団を剥げば私はハダカ。
センパイ、自分だけちゃっかり下履いてるし…

「センパイ?センパーイ?起きてー。」

巻きついた腕をペチペチ叩くとさらにぎゅっと引き寄せられる。

「センパイ。学校、遅れちゃう。」

「ちゃんと間に合うように送ってやるよ…」

そう、センパイは言うと私の頬に軽くキスを落とし、ふにゃりと微笑む。

「おはよ。」

「おはよ…ございます…」

改めて顔を見てしまうと昨日のあれこれを思いだして顔が火照る。

「シャワー、浴びるか?」


そう言われるけれど、シャワーよりもセンパイといたい。

「ううん。もう少しセンパイ…てつろーさんとぎゅってしてても…いい?」

「やけに素直だな。」

体を起こしながらセンパイはくくっと笑う。

「だって…たまにはデレないとセンパイどこかに行っちゃうかもしれないし。」

気持ちを吐露すれば、私はセンパイの胸の中に引き寄せられる。



「逃げねーよ。好きだぜ?莉奈。」

優しげな声に私は体を預け、素直な気持ちを呟いた。




「私も…てつろーさん、すきです。」














素直になれない私のココロ。

少しずつだけど伝えていくから。
ちゃんとうけとってね?



てつろーさん?






/ 382ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp