第9章 【番外編】黒猫と三毛猫2
side莉奈
あっ……ぶなっ!
とっさにごまかしちゃったけど…
これって、シたい…ってことだよね…
どうしよう、私何も準備してない。
下着だってあんまり可愛くないし…
体も完璧じゃない。
でも一番できてないのは、心の準備…
流されちゃっていいのかな。
ヤリ捨てされたりとか…
不安で押しつぶされそう。
こわい…な。
いくら強がってても怖いものは怖い。
きっとそんな気持ちが表情に出ていたんだと思う。
センパイはくしゃりと私の頭を撫でる。
「俺も腹減ったからメシ食うぞ。」
振り返って顔を見ればセンパイはあったかい顔で笑った。