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あいつはねこまのわんこ系少年 そのにっ【HQ】

第6章 止まらないモヤモヤ。



けんまは知ってる情報を淡々と話し始めた。

「ここ最近、1年女子がリエーフにつきまとってる。
犬岡と芝山にも話聞いたけど、昼休みも教室まで押しかけて一緒にお昼ご飯食べてるらしいよ。…そして。」

『問題は、リエーフが嫌がってないってこと。違う?けんま。』

「そう。不思議なのは、美優のことあんなに好きって言ってるリエーフが、美優の耳に入りそうなこと…お昼食べたり平気でゴミ持ち帰ったりとかしてること。」

けんまはふうとため息をつくとまた、話し始める。

「リエーフだって馬鹿じゃないんだから、流石に美優にバレて嫌なことは隠れてやるでしょ。」

『リエーフ、何か隠してる…』

「ってことで美優、見に来てみる?部活。」





…は?

『いやいやいや、どういうこと?けんま。』

私がそう突っ込めばけんまは私に提案をする。

「おれの話だけじゃなく、実際見ちゃった方がいいんじゃないかなって思って。
まあ本音を言えば、リエーフが他の女にうつつ抜かしてる間におれは美優に会いたい。
ねえ、美優。早く俺のものになってよ…美優。」

どさくさに紛れてちゃっかりされた愛の告白に、私の頬は赤くなる。

『ちょっ‼︎けんま!』

「まあ、来るならおれに連絡して?体育館開けておく。」

実際見てしまった方が納得するのはわかる。
でもその場を直視してしまったら、私冷静でいられる自信がない。
何も言えずに黙り込めば、けんまはぼそりと私に言った。

「じゃあ…」

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