第5章 わちゃわちゃGW。
リエーフは謝り問題は解決したかのように見えたけれど、後もう1つ。
『リエーフ、離して?』
「嫌っす!やっと合宿終わってやっと美優さんと一緒にいれるのに…」
まあ、その気持ちはわからなくもない。
でもね?合宿はまだ終わってないんだよ?リエーフ。
私ははあとため息をつくと後ろを振り向き言う。
『リエーフ?離してみんなの所に行かないと合宿後の洗濯も今日の夜飯も全部自分でやってもらうからね?』
「美優さぁん…」
俺、合宿頑張ったんだから…とリエーフが嘆く。
その横で不思議そうな顔の蛍。
「ねえ美優さん。さっきから気になってたんですけど…
灰羽と暮らしてるみたいな口ぶりですが…」
『あ…』
これはうまくごまかさないと色々やばいことに…
そう思ったのにリエーフが先に肯定の返事をする。
やば……
恐る恐る蛍を見れば、少しうつむいている蛍。
「なに…それ…聞いてないんだけど。」
いつもより少し低い声。
これ、色々とやばいかもしれない。
そう思っていると蛍が素早く私ににじりよる。
『ちょっ!けい?』
「詳しく説明してもらってもいいですか?」
「ちょっとツッキー!美優さんに近づきすぎ!」
「え?月島?バス乗って…って!つきしまぁ⁈」
縁下くんまで仲裁に入ってくれてるけれど蛍はぐいぐい私を壁に追いやる。
『けいっ!けいっ!みんな帰れなくなっちゃうから早くバス乗って⁈』
「じゃあ早く美優さん答えて。」
ちかいっ!ちかいっ!
顔近いっ!
蛍の顔は笑っているはずなのに目が笑ってないしもうオーラが怖い。
『だれか…たーすーけーてー!』
私の必死な声は体育館中に響き渡った。