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あいつはねこまのわんこ系少年 そのにっ【HQ】

第1章 卒業、そしてはじまり。






「美優…大丈夫かい?」

『だっ…大…大丈夫っ…です…』

息が切れしゃがみ込む私を心配そうに見守る2人と怒られてしゅんとするリエーフ。

「レーヴォチカ…ミユの様子みながら走らなきゃダメじゃない。遅れそうなら連絡。ミユを急かさない。」

「ごめんなさい…」


ブッフェの前ではリエーフの両親が心配そうに待ち構えていた。
両親を見つけたリエーフは私のことなんか忘れたみたいに一気にトップスピード。
さすがにヒールじゃ追いつけないいいいい!
もつれそうになる足を必死に動かした。
それを目ざとく見つけたのはレイラさん。
リエーフにストップをかけてくれた。

結果、私はしゃがみ込み、リエーフはしょんぼり。
最近まで高校生だったって言ってもリエーフのスピードにはついていけないよ…

切れた息を整えているとリエーフのお父さんで良彰さんが話しかけてくれたってわけ。
良彰さん今日もイケメンですね。



やっと整ってきた息。
すうっと吸って前を向けばしょぼんとしたリエーフ。

「美優さんごめん。」

『ううん。大丈夫。』

「じゃあ、行きましょうか?」

そう言いながら差し出される腕。
その腕に私は手を絡めながらリエーフの両親の後を追いかけた。

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