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あいつはねこまのわんこ系少年 そのにっ【HQ】

第28章 ねんまつねんし、再。〜第三体育館組、集合前夜〜



急いで準備を終わらせ家から出れば、クロの車に乗り込みまずは腹ごしらえへ向かう。
到着し席に通されると、まずはメニュー表に歓喜。開けば学校ごとのコラボメニューに釘付け。キャラクターに彩られたメニューが可愛らしい。今回はランチプレートとデザートらしい。食べたい…でも量が…と悩めば隣からメニューに指が乗る。

「俺はこのプレートとミニドリア。ツッキーはパフェ食う?」
「ん、食べる。美優さんパフェいくデショ?全部食べられるんなら僕の分も。あとはチーズハンバーグにライス小。」
「じゃあ俺カキフライ膳。美優は他に何だったら食えそう。」
『ん、と…魚介の3色丼小鉢。リエーフ、一口もらっていい?』
「いいですよ。」

料理の確認をし、タッチパネルで注文を完了させたのを見計らい鞄から取り出したのは小さなぬいぐるみ。小さな手足の生えた俵形のぬいぐるみを机に取り出すと、蛍が首を傾げた。

『……オタ活ってやつです。』

リエーフに似ているキャラが出た。それだけで読み続けた作品はいつの間にか本棚に最新刊まで並び、グッズも並び始めた。そして最近は小さなぬいぐるみを鞄に大事にしまい一緒にお出かけするようになった。リエーフがいない時も一緒にいるみたいだから、そんな言い訳をしながらぬいぐるみと写真を撮っていたが、最近ではリエーフが率先して写真を撮ってくれるようになるくらいには必需品になっている。みんながいる前ではあまり出さないようにしてたのだけど、コラボ料理は流石に我慢ができなかった。

『今回は…コラボだから…許して…』

私の手の中でむにむにと形を変えるぬいぐるみに興味津々の蛍に恥ずかしくなりながら視線を逸らせば、注文を聞いた店員さんがコラボのファイルを持ってくる。みんながコラボ品が貰える料理を頼んでくれたので手元に来たのは7枚。今回のコラボ品は4種類。
みんなにファイルを開けてもらうのを手伝ってもらった結果………

「推し2枚と人気キャラ?確率ヤバ。」

…ありがとうございます。
推しが2枚、人気の主将が2枚、残り1枚ずつという最高の引き方をした私は料理が来る前に、と急いで推しファイル2枚とぬいぐるみの写真を取る。満足しながらファイルをカバンに入れれば丁度料理が並ぶ。私のパフェとリエーフのプレートにぬいぐるみを添えた写真を急いで撮るとぬいぐるみをしまい両手を合わせた。
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