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あいつはねこまのわんこ系少年 そのにっ【HQ】

第27章 2回目の誕生日



電車で移動し目的のお店に到着すれば、少し早いけれど予約をしていた個室に通してもらった。

今回はコース料理を頼まず気になるものを注文するスタイル。メニューを覗き込めば、たくさんの白米の名前が数種類並んでいる。

「米だけで迷いますよね…どのくらい食べられます?」

1合からの注文だから2人で分けたらそれぞれ1杯。でも多分リエーフはご飯1杯じゃ足りないだろう。

『……2種類、ご飯頼む?』
「ありっすね。食べ比べします?」
『いいね。じゃあどれにする?』
「どれがいいかな…」

2人でうんうん悩み、有名な新潟のお米と東北の比較的新しいお米にを注文。あとはご飯に合いそうなお供とおかず、ソフトドリンクを注文し、先に来たソフトドリンクで乾杯をした。

2人で今日あったことを話していれば、届く土鍋で炊いたご飯とおかず達。お互いに土鍋を開けば、炊き上がりのお米の香りにお互いに頬を綻ばせる。
食べ比べのためにお互いに少しだけご飯をよそい、そのままの白米を一緒に食べる。土鍋で炊いたからか、家で炊いたご飯の倍増しで美味しい。お米の硬さも解け具合もものすごく好みでリエーフを見れば満足そうに咀嚼をしていた。
もう一方のご飯も美味しくて、お試しに盛ったご飯はすぐになくなる。

『やっぱり美味しいって言われてる場所のお米は美味しいね。』
「でも俺は新作の方が好きっすね。粘りが弱い分噛みごたえがあって美味しいです。」
『次お米買う時にこれ選んでもいいかもね。』

お互いに食べたいご飯を再び盛れば、次はおかずやご飯のお供と一緒に食べる。

「いくら、うま…」
『明太子にごま油って美味しいかも…今度ポテトサラダで試してみよう。』
「だし巻き美味しい!しっかりしてるけど口の中で解ける。」
『合鴨…たたき美味しい…』

お互いに食べたものの感想を言いながら食事を進めていくと、あっという間に食事は完食。
デザートを頼もうとするリエーフを静止しながら、次を頼めば店員さんが何かを運んでくる。

「お待たせいたしました。こちらご予約のお品になります。」

運ばれてきたものがリエーフの前に置かれるとグリーンの瞳はキラキラと輝きだしこちらに満面の笑みを向ける。予約の際に頼んでおいたバースディ・プレートはリエーフの頬を綻ばせ、サプライズが成功したことを私に伝えてくれた。

『リエーフ、誕生日おめでとう。』
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