第25章 新学期、はじまり
食事が終わればケーキ屋さんに寄り道をして帰宅。ケーキを食べると各々がお風呂に入り、そのまま自室で眠った。
眠りが浅かったのだろう。寝入ってからそこまで立っていない時間に起きる。
喉が渇き水を飲むために部屋から出ると、暗い廊下に一筋の光。リエーフの部屋から光が漏れている。
まだ何かやっているのかな、それとも消し忘れ?
眠っているかもしれないからとそっと部屋に近づき隙間から覗く。
起きてる。
起きてるけど…
リエーフは声を殺しながらベッドに座り1人でシていた。
多分離れた方が良い。
でも、目が離せない。
美優さんのことを気持ちよくさせたい。
そう言って中々触らせてくれないリエーフのソレを、リエーフの大きな手が包み扱いている。
思い出してみれば、4人でシた時以来行為をしていない。
私の試験があるからとリエーフも遠慮してくれたのだろう。でも、やっぱり高校生男子。シたくなっちゃうよね。
少しずつ早くなる手の動きと口から抜ける吐息。
切なげな表情を見ているだけで、リエーフとする時のことを思い出しお腹が疼く。
小さく息を詰め肩を震わせたリエーフは、膜越しに欲を吐く。
とぷ、とぷ、と増える白濁に思わず見入っていれば、リエーフは大きく息を吐き出した。
部屋に帰ろう。
最後まで見てしまったけれど、今なら言い訳ができる。そっと部屋のドアから離れ、本来の目的であるキッチンに向かう。
はずだった。