第24章 4人、ベッドで。
口内にどろりとした独特の味が広がる。
クロに渡されたティッシュに吐き出した白濁。
いつもよりも多いそれを吐き出すと、クロは私に水を差し出した。
「ほら。」
『…ありがと。』
飲みかけであろう水を飲めば口に広がる独特の味が薄まっていく。
一度口の中の水を飲み下し改めてクロの方を見れば腰を高く上げ力尽きた莉奈ちゃん。
クロに視線を送れば、莉奈ちゃんはクロに抱えられ身体を起こす。
『莉奈ちゃん。』
不思議そうな顔をする莉奈ちゃん。
私はペットボトルの水を口に含むとそのまま柔らかな唇に口付けた。
驚くように力の入った唇。
唇の隙間からちろちろと舌で刺激をすれば緩む唇。
唇を合わせ緩んだ唇の隙間から舌を差し込めば、そのままゆるりと流れていく口の中のミネラルウォーター。
んく、んく、と喉が鳴る音と合わさる水音。
いつもと違う柔らかな舌の感触に酔いしれていれば、唇の隙間から抜ける吐息に混じり、莉奈ちゃんの強請るようなもっと…の声が聞こえた。