第24章 4人、ベッドで。
かちゃり。
ドアが開く。
こんなに心臓がドキドキしたのは久しぶり。
ドアを開けて、リエーフと目が合い、さっきより心臓が高鳴る。
「みゆさん。」
リエーフ、そう名前を呼ぼうとするけれどそれは吐いた息に混じる。
そのまま部屋に入るのが苦しくて、とっさに着たカーディガン。
それで体を包むけれど、いつもより露出が多いのは確か。
ふ、と目線を上げれば、私の後ろにいた莉奈ちゃんがベッド上に座ったクロに抱きしめてもらっているのが見える。
『りえ、ふ。』
「みゆさんかわいい。」
ふわり、笑ったリエーフに安心する。
床に座っているリエーフに近づくと、私もしゃがんでぎゅっとリエーフを抱きしめる。
「美優さんの心臓やばい。すごい緊張してる。」
『リエーフは落ち着いてるね。』
「美優さんキスしていい?」
『ん。』
いつもより下の目線から見つめられることにドキドキが変わる。
急いで乾かした、少し湿り気を帯びた髪の毛をリエーフが私の耳にかけ、そのまま頬に口づける。
頬に
目尻に
鼻先に
そして唇に
優しく触れる唇がくすぐったくてくすりと笑えば、頬をリエーフの手で包まれまた唇が触れた。
唇が触れるキスから舌先が触れるキスに、そして舌が口内に侵入し深く舌が絡まる。
お風呂上がりで火照った頭。
キスで余計にふわふわして何も考えられない。
『ふ…りえ、ふ。』
「もうとろとろっすね。」
こくりと首を縦に振ると、リエーフはにかりと笑い私を抱きしめる。
と、床に膝立ちしていた私を抱き上げる。
『っ!!!』
「ベッド、行きますね?」
こくり。
抱かれたまま、私はいつもと違い人の気配のあるベッドへと移動した。