第23章 今年も夏休みは終わらない⁈〜4日目、東京!〜
相談して決まったのは先ほどいた八重洲口の地下1階。
様々なキャラクターがいっぱいのこのフロアに私は初めて足を踏み入れた。
「『かわいい!!!』」
私と莉奈ちゃんは2人して大盛り上がり。
りんご5個分の身長のりぼんねこのキャラショップや、温泉に浸かる某動物を模したキャラクター、電気ネズミ、リラックスしたクマ等、女の子が好きそうなキャラのショップがたくさん並んでいて2人でショップに走り出す。
男子は某少年誌のショップに行ったようだ。
…いや、リエーフと蛍はこっちみたい。
2人でゆっくりと私たちの後ろに付いた。
『リエーフはいいとして…蛍こっちでいいの?』
そう問えば、蛍は不意とそっぽを向く。
「僕がこっちで…悪い?」
いつもみたいにツンな態度。
でも、赤くなった顔がのぞき見える。
それにくすりと笑えば、蛍はむっとした顔で私にデコピンを食らわす。
『っ!!』
「ほら、さっさと見に行くよ。」
おでこを押さえ痛がる私の腕を掴むと蛍は歩き出す。
それを見ながら2人も付いて行くから、私もそれに付いて歩き出した。