第22章 今年も夏休みは終わらないっ!〜3日目、我が家!〜
帰宅すれば蛍に買い物が遅いと責められ、少しだけ苦笑い。
私とリエーフがそれぞれお風呂に入れば、リビングである男子の布団部屋ではお菓子パーティーが開催されていた。
「美優さん、先に始めてますよ?」
『お風呂も洗ってたから遅くなっちゃった。ごめんね、莉奈ちゃん。』
「美優さんはこっちー!」
莉奈ちゃんの隣に座ろうとすると、それを見つけたリエーフが私の手を引き自分の隣に座らせる。
『リエーフ、たまにはいいじゃない。』
「いーやーだ!」
「美優さん、灰羽、痴話喧嘩しない。」
赤葦の容赦ないツッコミに恥ずかしくなり口をつぐむとクロがなあ、と話を始めた。
「明日、ツッキーが宮城に戻るまで何する?」
それを聞いて蛍に帰りの新幹線の時間を問えば、蛍は「自由席ですし…まあ、18時台の新幹線に乗れば余裕で間に合いますよ。」との声。
『家でゆっくりして、午後から東京駅の中を見て回るとかは?』
まあ、それが妥当だと思う。
周りもそんな感じ。
「じゃあ朝はゆっくり…とりあえず9時ごろ朝飯でいいか?
で、身支度やら部屋の片付けをしつつ、昼を目処に東京駅に出発。
東京駅の中見て回って、ツッキーを見送り…って感じな。
もし他に行きたい場所があれば明日朝までなら受け付けるからなー。」
クロがまとめると他のメンバーからはOKの返事。
明日の朝はゆっくりだけど朝ごはんの準備は必要かな?
朝ごはんはしっかり食べてほしいもの。
『私朝ごはんの準備してくるね。』
リエーフの足の間から立ち上がればリエーフが手伝いを申し出る。
でも私はリエーフを断ると莉奈ちゃんを手招きし一緒にキッチンへと向かった。