第22章 今年も夏休みは終わらないっ!〜3日目、我が家!〜
『私こんなに食べれない!』
ご飯茶碗にはてんこ盛りのからあげと肉詰め。
ぱっと見だけでも多い。
そして食べきれない。
は、と気づいた2人は気まずそうに視線を彷徨わせる。
そんな2人を周囲は微笑ましく見ている。
いや、若干1名てんこ盛りのお皿を羨ましそうに見ている人もいるな。
『蛍もリエーフも、おかず取ってくれるのはありがたいけど、私が食べられる量を考えて。』
「「……」」
『って事で私が食べられない分はよだれ垂らしそうになってる木兎にあげる。』
「まじで!!やりい!」
嬉しそうな木兎をよそにぶすくれた2年2人。
茶碗を差し出す木兎に唐揚げと肉詰めを渡すと、残り1つずつをリエーフと蛍に渡した。
『2人とも体力つけて春高予選頑張ってもらわないと。』
だから私の分まで食べて?
そういえば、にかりと笑うリエーフと複雑そうな顔の蛍。
『じゃあ改めて、いただきます。』
「「いただきます。」」
改めて挨拶をし直すと2人は目の前の食事に取り掛かった。