• テキストサイズ

あいつはねこまのわんこ系少年 そのにっ【HQ】

第21章 今年も夏休みは終わらないっ! 〜旅行3日目〜




『ねえ、木兎?』

声をかければ、しょぼぼんとした木兎が頭をあげる。
わたしはさっきリエーフ達と話をしていたお店のホームページをスマホで開き、木兎の目の前にかざした。

『これ、クロ達が今並んでるお店。これとか、これ、美味しそうだよ?』

ホームページに並んだ美味しそうなフレンチトーストの数々。
その中でもベーコンが添えてあるものを見せれば、下がり眉毛がぴくりと動く。

よし、食いついた。

『あーあ、美味しそうだなー。しょぼくれ木兎は置いて行っちゃおうかなー。』

スマホを鞄に戻すとよいしょとベンチから立ち上がる。
しっかり立ち上がることができるのを確認し1人歩を進めようとすると、木兎はガバリと立ち上がる。

「いく!俺もいく!腹減った!」

『じゃあ行こうか。』

「おう!」

木兎は食べ物が売ってるブースの方へと歩き出す。

…よかった。
しょぼくれ木兎を立ち直らせる方法、食べ物で釣るくらいしか知らないから…
食べ物の匂いにつられ、嬉しそうに歩く木兎の後ろにつきながら、私はあることをしなければと強く思った。

赤葦に、木兎がしょぼくれたとき、ご飯以外にテンションをあげられるもの、テンションのあげかたを聞く、ということを…




/ 382ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp