第21章 今年も夏休みは終わらないっ! 〜旅行3日目〜
8時。
ぽつぽつ起きて来たメンバーに部屋の片付けやら荷物の整理をお願いし、それも終わった頃出来上がった朝食。
トマト、玉ねぎ、アボカドを使ったサラダ。
じゃがいもとひき肉、ピーマン、ミックスベジタブル、とろけるチーズを使った簡単グラタン。
豚肉、キャベツ、人参、もやしを使った肉野菜炒め。
玉ねぎ、牛乳、生クリーム、コンソメ、コーン缶を使ったコーンポタージュ。
そしてメインはホットケーキ!
フランクフルトが余ったから持ち帰ろうとしたんだけど、木兎に見つかったためやむなく調理。
余った生クリームを泡立て、しぼり袋に入れて準備完了。
あとは甘いのが苦手な人用にアボカドとマヨネーズ、そして水切りをしていたヨーグルト、調味料をちょこちょこ入れたアボカドディップを用意。
バターとメープルシロップを冷蔵庫から出しみんなを呼べば、莉奈ちゃんと蛍の瞳がキラキラし始めた。
「ホットケーキ…」
『早く食べないとなくなっちゃうからね?ご飯派の人には残ったご飯でおにぎり作ってる。
みんな席に座ってー!』
席に促せば珍しく蛍の目が早く食べたいと訴えている。
たまにはこういうのもいいでしょう。
私が挨拶を促すと、みんなはいただきますと言い終わるより早くホットケーキやおにぎりに手を伸ばす。
『莉奈ちゃん何枚?』
「あ、2…3枚でお願いします!」
『蛍は?』
「もう確保済み。」
『流石。そっちに先に生クリーム回すね?』
「美優さーん!俺もホットケーキ…」
『リエーフはいつでも食べられるでしょ?まず2枚食べてからね?』
「俺おにぎり!あとは肉ー!」
『木兎はおっきく握ってるやつから食べて!中身鶏そぼろ!』
「やりぃ!いっただっきまーす!」
「俺おにぎりでいいや。あとちょいちょいおかず取って…」
『グラタン出来立てだから猫舌のクロには熱いかも。赤葦はホットケーキ食べる?』
「俺、その緑のやつ気になります。」
『アボカドのディップだよ?つけてみる?パンとかにつけて食べると美味しいんだ。』
「食べます。少しよそってもらっていいですか?俺届かないので…」
『いいよー。』
わいわいがやがや、朝食の時間はどんどん進んでいった。
まあ、毎回通り残ったものなどなく完食。
しぼり袋の生クリームは私とリエーフ、莉奈ちゃんと蛍が美味しくいただきました。