第20章 甘く、はげしい夜。〜旅行2日目、夜〜
side灰羽
話が見えていない美優さん。
枕元に放ったスマホを不思議そうに見ているので、俺はスマホに呼びかける。
「これでいいんすか?黒尾さん。」
「ああ。」
「ちょっ!てつろーさんっ!本当に⁈」
俺の方を見て不安そうな顔をする美優さん。
『なに…?』
そう聞く美優さん。
多分口で説明してもわからないと思ったから、そのまま美優さんの腰を掴み肉棒を子宮の入り口に当たるように打ち付けた。
『ひゃあっ!ちょっと待ってっ!クロ達に聞こえるっ!』
「聞かせてるんですよ。」
「うそっ!リエーフ先輩⁈あんっ!ちょっ!やっ!てつろーさんっ‼︎」
「お前も聞かせてやれよ、声。」
電話越しに聞こえる莉奈の嬌声。
別に興味はないけれど、よほど恥ずかしいらしく締め付けが倍増する。
「声聞かれて興奮してるんですか?美優さん。さっきより締め付けて…」
『っ…!ちがぁう!』
「でもいつもより感じてますよね。太腿まで垂らして…」
「そっち正常位じゃねえの?」
「バックです。その方が美優さん感じるんですもん。黒尾さんそっちは?」
「こっちは正常位。シてる顔見てる方が興奮するしな。」
そんなエロトークをかましながらお互い腰を動かしていると、恥ずかしさよりも快感が勝ってきたようでお互いの彼女の喘ぎ声が大きくなる。
「美優さん、気持ちいい?」
『ん…気持ち…』
「莉奈…」
「てつろーさん…もっと…」
お互い上り詰めているらしく、エロトークも控えめになってくる。
相手に構うより、目の前の相手をイかせることに集中しはじめたため、喘ぎと水音、そして互いのパートナーを高みに登らせる言葉しか聞こえない。
『りえ…ふ…も…』
「ん、俺もイきそ…」
「莉奈、もうイっちまえよ…」
「てつろーさ…いっぱい、ちょーだい?」
ラストスパートをかけると、美優さんは快感から逃れるためか目の前の枕にしがみつきいつも以上に喘ぐ。
「美優さんっ…イって?」
片方の手をお腹の方に回し肉芽を捏ねながら最奥を突くと、美優さんは身体をぶるりと震わせながら達し、俺をぎゅうぎゅうに締め付ける。
その締め付けの力で俺は避妊具越しに自らの精を放った。
黒尾さん達もほぼ同時にイったらしく、莉奈の嬌声が聞こえた。