第20章 甘く、はげしい夜。〜旅行2日目、夜〜
一気に身体に力が入り達した後、私の身体はくたりと体の力が抜けお尻を突き出すような格好になった。
膜越しにリエーフが達したのを感じ嬉しくなると同時に、繋がった電話を思い出しものすごく恥ずかしくなる。
ちゅぷん
身体を支えていたリエーフの肉棒が抜け、私はシーツに沈み込んだ。
クロと莉奈ちゃんも達したらしい。
クロが小さく息を詰める音。
莉奈ちゃんの小さな喘ぎとクロを呼ぶ声。
そして生々しい濡れた音と衣擦れの音。
すぐそばにあるリエーフのスマホから聞こえてくる音に、どうしたらいいのかわからなくなってしまい、私はリエーフの方を見た。
リエーフは私と目が合うと困ったように眉を下げ、笑う。
『リエーフ…?』
「っ!提案したの俺じゃないっすからね⁈黒尾さんです‼︎」
私のいつもより低い声に、リエーフがビクつき言い訳を始める。
リエーフの慌てた声に反応し、電話越しにクロも言い訳を始める。
「どうせ壁越しに聞こえるんだから電話も変わんねーかなって思って…」
「美優さ…ごめんなさ…『莉奈ちゃんは巻き込まれただけだからいいの。』
『リエーフ、クロ。』
私が名前を呼ぶとベッドの上で正座をするリエーフ。
クロの方は嫌そうな声が聞こえてきた。
次に言った私の発言。
それに対し、クロはため息ながらに返事、リエーフはものすごく落ち込み泣きそうな顔。
でも、自業自得だと思う。
『ふたりとも朝ごはん、抜き。』
私の逆鱗に触れたのだから。