第20章 甘く、はげしい夜。〜旅行2日目、夜〜
くちゅん、くちゅ。
舌が絡まり唾液が混じる音が部屋中に響く。
いつもは貪るような性急なキスが多い。
でも、今日はゆっくり舌が絡まるキス。
どこを刺激すれば反応するのか確かめるようなキス。
何度も何度も角度を変え、何度も舌に吸い付くリエーフ。
はふ、と息を吸えば、リエーフは小さく笑いながらまた舌を絡めた。
『りえ…も…』
いつもより時間をかけたキスに、身体も心もとろとろにとろけた私。
リエーフに腰を抱かれていないと立っていられない状況になりそれを伝えれば、リエーフはやっと唇を離した。
しかし、普通に考えてこれだけでは終わらないのが普通。
リエーフは、私の腰に回していた腕に力を入れると、そのままリエーフが座っていたベットに、私を持ち上げ寝かせる。
そして、着ていたTシャツを捲り上げられ、下着もホックを取らずに強引に上へと捲られる。
ふるり、と震える胸。
早くも期待している身体。
胸の突起は早くリエーフに触れて欲しいと硬く尖り真赤に染まっている。
思わず捲られたTシャツをきゅっと掴むとリエーフが私の上で下唇を舐めたのがわかった。
「キスだけでこんなに感じたんですか?
本当にえっちになりましたね。」
リエーフの手が私の左胸を揉みながら突起をくりくりと摘む。
『だ…て、リエーフがいっぱいするから…』
「何をですか?」
”何”だって。
わからないわけないよね、リエーフ。
本当に今日は”言わせたい”日なんだな、と感じ取った私は、小さなため息まじりにぽそり、呟く。
『えっち…』
それを聞いたリエーフは満足そうに笑う。
「そうですね。こことか…」
くりり、と胸の突起を摘まれ、鼻から抜けるような声が出る。
「ここもですかね…」
ショートパンツの中に急に入ってきたリエーフの手は、キスで濡れた秘部の中でも、1番敏感な肉芽を擦る。
「みーんな俺の、ですよね?」
そう言いながら身体の敏感な部分を弄られ、私の口から喘ぎが出る。
『そ…だよ。全部、リエーフの…だよ?
だから…』
「だから…?」
待っている。
リエーフが、次の言葉を待っている。
こくり、と乾いた喉を潤すように唾液を飲み込むと、私はリエーフに言った。
『早く…リエーフを頂戴?』