第19章 今年も夏休みは終わらないっ!〜2日目、海!海!海!〜
side灰羽
『りえーふ…』
甘い吐息交じりの声で、美優さんが俺を呼ぶ。
俺の足の間に座った美優さんは俺の顔を見るために振り返った。
困ったように下がった眉毛。
潤んだ瞳。
真っ赤な頬。
やっぱり美優さんのこの顔、好きだ。
戸惑いながら快感を受け入れようっていう顔。
俺しか知らない。
俺があげる快感しか知らない美優さんのエロい顔が好きだ。
「どうしたい?美優さん。」
そう聞けば美優さんは、恥ずかしそうに目を伏せたまま小さな声で呟く。
『きもちよく…して?』
最初は恥ずかしくて言えなかったおねだり。
俺がいつもどうして欲しいか聞くから、言えるようになってきたの、美優さんは気づいてるのかな。
「ここだとみんなに見られちゃうけど…いいの?」
意地悪な言葉で伝えれば、美優さんは小さく首を振り俺にしか聞こえないか細い声でぽそり、呟いた。
『誰もいないとこ…連れてって……?』
そう言う美優さんの声と表情に俺のも反応してきてしまう。
俺は美優さんを横抱きにすると他から身をひそめるように、ビーチから近くの駐車場に向かって歩き出した。