第19章 今年も夏休みは終わらないっ!〜2日目、海!海!海!〜
結局、みんなにとってはかるーいパス練…私にとっては久しぶりの運動をしたあと、私達は着替えをして車に戻った。
『さて、この後はどこに行こうか。』
そう、声をかければなんだかみんなぐったり。
やっぱり夏の日差しは体力を奪っていたらしい。
「一旦帰るか。」
そう言いだしたのはクロ。
確かにこんなにぐったりじゃ観光どころじゃないもんね。
ということでみんなの意識があるうちに私達は別荘に戻った。
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別荘に戻った私達。
男子の部屋に布団を敷き詰めると1人、また1人と眠気に負けて撃沈していく。
その間私は夕飯作り。
さて、今日冷蔵庫にある食材は…
豚肉、鶏肉、フランクフルト、ひき肉、ハム、人参、玉ねぎ、ジャガイモ、もやし、キャベツ、レタス、トマト、ピーマン、茄子、きゅうり、ねぎ、卵、ミックスベジタブル、昨日下拵えして冷凍しておいた海老。
うーん…
海老メインでの夕飯かぁ。
なんて食材を並べて考えていると、私の横の椅子がぎぎっと引かれた。
「悩んでますね。」
そう聞いて来たのは赤葦。
いいところに来たと夕飯のメニューを相談すれば、赤葦は一言、ぽつりと言った。
「中華とかどうですか。」
そうか。
その手があったか。
持ち込んだ調味料も中華料理を作るには十分。
よし、やるか。
私は持って来ていたエプロンのリボンをきゅっと締めた。