第19章 今年も夏休みは終わらないっ!〜2日目、海!海!海!〜
私達がビーチに戻ればなぜか用意されているビーチボール。
嫌な予感しかしない。
『私疲れたから休んで…「ビーチバレーやろうぜ!」
…ほらきた。
後ろを振り向けばキラキラした目で私達を見る木兎。
『現役でバレーやってる人ばっかりなのに…私無理だって…』
そう言ってパラソルの下へ戻ろうとしたけれど、そうはさせてくれないのがこのメンバー達。
だって、リエーフが腕を掴んで離してくれない。
「やりましょう?バレー。」
『だから無理だって…』
「んな初心者に俺たちのレベルまで来いなんて言わねーっての。」
「ビーチバレーなんだからかるーくだって!」
乗り気男子3人は必死に私にバレーをさせようと試みている。
やる気なしの2人+マネージャーは助ける気もなく自分に火の粉がかからないように遠巻きに私を見ている。
っていうか全員で7人だから私が抜けてもなんとかなるじゃない。
なんて言わせてくれるわけでもなく、結局私は仕方なくバレー…いや、体慣らしのトス練に付き合わされることになったのであった。