第19章 今年も夏休みは終わらないっ!〜2日目、海!海!海!〜
ビーチから数分。
熱海…というよりハワイアンな雰囲気漂うカフェに私達はいた。
入るときにビーチから来たことを伝えると、やはりというかなんというかテラス席へのご案内。
頂いたメニューを開き、悩むこと数分。
先に携帯サイトでメニューを見ていたからか、すんなり注文する品が決まったため、私達は店員さんを呼んだ。
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先に運ばれて来たのは莉奈ちゃんのサラダと私のスクランブルエッグに蛍のエビピラフ。
スクランブルエッグはとろとろ卵にデミグラスソースがかけられていて、たまらなく美味しかった。
とろとろ卵が絶品です。
少し遅れてやって来たのはリエーフのロコモコ。
野菜もたっぷり、ご飯の上に乗っているハンバーグも食べ応えのありそうな大きさで、正直気になる。
私の視線に気づいたらしいリエーフ。
小さく笑うとハンバーグ、目玉焼き、アボカドを切り分けフォークに刺すと、私に差し出して来た。
それをぱくりと頬張ると、お返しに私のスクランブルエッグをスプーンに乗せてリエーフの口に運んだ。
「おいしーっすね?」
『だね?』
「目の前でいちゃつくの禁止。」
黙々とピラフを食べる蛍がぽそり、呟く。
いちゃついてるつもりないんだけどなー。
各々食べ終えたのを見計らって、店員さんにデザートを頼むと、あまり待たずにデザートが運ばれてきた。
私と莉奈ちゃんはパンケーキ、リエーフと蛍は蜂蜜ケーキを頼んだ。
ちなみに私は生クリーム増し増し、莉奈ちゃんは生クリームとメープルを増し増しにしてもらった。
パンケーキはふわふわスフレ生地で口に入れた瞬間とろけるような食感!
蛍にもらった蜂蜜ケーキはロールケーキなのだけれど、中のクリームもまわりの生地もほんのり蜂蜜の味。でも、くどすぎない甘さで美味しかった。
(あ、デザートを蛍とシェアした理由は、莉奈ちゃん、あまり蛍と話したことないみたいだったから、少しでも慣れてる人からデザート分けてもらったほうがいいかなという私からの配慮です。)
全員が食べ終わったのを見計らい、私達は木兎、クロ、赤葦の待つビーチにゆっくりと戻った。