第19章 今年も夏休みは終わらないっ!〜2日目、海!海!海!〜
リエーフの鼻血を止めた後、私達は海へと泳ぎに出かけた。
赤葦が「残りますよ。」と言ってくれたため私はリエーフと蛍と一緒、あとは莉奈ちゃんとクロと時々木兎(木兎は1人で突っ走っていった後たまーに合流、みたいな感じらしい。)となった。
念のために用意していた浮き輪を持ち岸から離れると、私は浮き輪に乗り体を浮かせていた。
ちなみに横には私の浮き輪を掴んだままプカプカと浮かぶ2人。
『泳ぎに行かなくていいの?』
「別に…1人になると周りうざいし…」
「俺、美優さんと一緒にいたいし。」
…まあいいか。
なんて考えていると、ふいに浮き輪に乗せていた足に何かが触れる。
辺りをきょろきょろ見回しても、足に触れそうなものは何もない。
なんだったんだろう。
そう思った矢先、背中に何かが触れる。
次に左肘。
ふくらはぎ。
『…2人して何してるの。リエーフ、蛍。』
そう。触れていたのは横の2人。
私が見えない角度からさりげなく触れて、気づかないふりをしていたらしい。
「…面白そうだったし。」
「美優さんの反応可愛いから。」
『セクハラですけどー。』
あとで絶対仕返ししてやる…
そんなことを思いながら私は海を堪能した。
まあ、浮かんでただけなんだけどね?