第19章 今年も夏休みは終わらないっ!〜2日目、海!海!海!〜
side灰羽
「おっまたせしましたー!」
男子が全員揃い、俺が背中を残して日焼け止めを塗り終わった頃、美優さんと莉奈が着替えから戻ってきた。
顔を上げると恥ずかしそうな美優さんと目が合う。
「水着、美優さんとお揃いなんですよー!」
そう言って俺たちにどーんと水着を見せつける莉奈と、恥ずかしそうに顔を真っ赤にして俯く美優さん。
ちなみに美優さんの水着は真っ赤なビキニ。
それに同じ色の…薄い布…(パレオ…っていうらしい。後から聞いた。)を巻いてはいるけれど…
正直露出度はむちゃくちゃ高め。
いや、可愛い。
むちゃくちゃ可愛い。
今すぐぎゅーしてちゅーして俺の!って言いふらしたいくらい可愛い。
でも、その分周りの目線がすごい。
だっていつもは服に隠れたあんなとこやこんなとこが惜しみなく露出してて俺だって見ちゃうんだもん!
ぽよんって形のいい胸とか
綺麗な形のお尻とか
程よくお肉のある、でもくびれたお腹とか
ぜーんぶ見えてるんだもん!
俺がそんなことを脳内で考えていると、いつのまにか俺の隣に来ていた美優さんが俺の名前を呼ぶ。
『へん…じゃないかな…?』
自信なさげに言う姿が余計に気持ちを煽る。
やっべ…ムラムラしてきた…
「可愛いっす…」
俺がそう言った後、安心したようにほっとする美優さん。
そのまま俺の腕に自分の腕を絡めてくるから、ぽよんぽよんの胸が腕に押し付けられ、俺は久しぶりに鼻血を出した…