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あいつはねこまのわんこ系少年 そのにっ【HQ】

第3章 無理は禁物。





お昼を近くのうどん屋さんで食べ、コンビニでおやつを買い込みまた桜並木に。

河川敷でお花見しながらお団子を食べ、まったり歩く。
そよそよと吹く風が気持ちいい。

私は柄にもなくはしゃいでいるみたいで桜舞い散る道を走り出す。


『クロー!こっち綺麗‼︎』

「うわっ!美優あぶねえ‼︎」

後ろにいたクロを振り向いた瞬間、土手の草に足を取られ私はバランスを崩す。

『ひゃっ‼︎』

落ちる。
そう思った時、私はあたたかいものに包まれた。

「っ…っと、ギリギリセーフだな。」

土手から落ちそうになった私の腕をクロが引き、その勢いで私はクロの胸の中にダイブした…らしい…

赤くなる頬。
離れようとクロの胸を押そうとすれば柔軟剤とシャンプーの香りと、ふわり、甘い香り。
香水…?

『クロ…香水つけてる?』

「ん?ああ。」

この香り…好き。




好き…だけど….

『クロ…離して…』

さっきからずっと抱きしめられている事実に抗議をすれば、さらにぎゅっと抱きしめられた。

「久しぶりに美優独占できてるのに、それは無理。諦めろ。」

クロは私を抱きしめながら猫の喉をくすぐるように私の頬や喉に指を這わせる。

『や…クロ…くすぐったい…』

「なあ、マジで我慢できねえ。チューしていいか?」

『いい…わけないでしょ…』

「美優に拒否権なんてねえよ。」

そう言ってクロは私に顔を近づける。























『クロ?これ以上やったらクロのここ、蹴りつぶすよ?』

私は膝を立ててクロの足の間に膝を突っ込む。

さすがに危機を感じたのかクロは私をホールドしていた腕を解いた。

「お前な…」

『クロは友達。それ以上でもそれ以下でもなし!リエーフ帰ってきちゃうしそろそろ帰るよ?』

誤魔化すようにリエーフの名前を出すとクロは苦笑しながら車の方に先導してくれた。



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