第17章 今年も夏休みは終わらないっ!〜今年も大集合!1日目編〜
「さて、何から焼く?」
そう聞かれ、 材料を見る。
『じゃあ…牛肉と野菜からかな?そこのしょぼくれさんを復活させないと。』
さっきのことで端っこの方でしょぼくれながら私の方を覗き見していた木兎。
”肉”と聞いた瞬間、しょぼくれて下がっていた眉毛がぴくり、動く。
『あーあ、お肉いっぱい買ったけど、こんなにいっぱい食べきれないなー。
おにぎりもホイル蒸しもやきそばもあるんだけどなぁ…』
「俺!俺食う‼︎」
よし、しょぼくれ木兎は一瞬でいなくなった。
もう木兎は大丈夫。
肉のパックを開け、早くも焼こうとする木兎に注意していれば、室内に戻ったメンバーが帰ってきた。
「お箸と紙コップ、紙皿も持ってきましたよ!後ゴミ袋。」
「とりあえずお茶と炭酸あればなんとかなるでしょ?」
「美優さんの鞄からブラシ持ってきましたよー!」
『みんなありがとう。じゃあ、バーベキュー始めようか。』
そう私が促すとバーベキューが始まった。