第17章 今年も夏休みは終わらないっ!〜今年も大集合!1日目編〜
ぐちゃぐちゃだった髪の毛はリエーフに直してもらい修正完了。
そのあとはお肉が焼かれ野菜が焼かれ、無くなっていく。
ホイル蒸しもやきそばも、焼きおにぎりももうない。
残りはマシュマロくらい。
でもみんな、なんとなくもの足りなさそうな感じ。
『ちょっとお手洗いに行ってくるね?』
そう言いながら室内に戻ると向かったのはキッチン。
冷蔵庫から本日上野駅で買った箱を取り出し、それを持ち、戻る。
『ねえ、みんな今川焼き食べれる?これ、あっためて食べようよ。』
食べる!となっているみんなの中に1人だけ不思議そうな顔。
現物を出すと納得がいったようでぽそり、呟いた。
「ああ、大判焼きね。」
『蛍のところは大判焼きっていうの?』
そう聞きながら蛍にパンダの焼印がある上野駅限定の今川焼きを渡した。
「僕のところは大判焼きだったりあじまんだったり…」
『「「あじまん⁈」」』
「ちなみにあじまんは山形が主流らしいですよ。」
そう言いながら蛍はスマホをいじり私達に見せる。
「いろいろ呼び方あるみたいですね。今川焼きに大判焼き。
おやき、回転焼き、二重焼、御座候。
いろいろありすぎて訳わかんない。」
そう言いながら蛍は今川焼きにかぶりつく。
他のみんなもそのまま、もしくは温めた今川焼きに食いついた。
今川焼きが食べ終わる頃にはマシュマロも無くなっていた。
「あらかた食い終わったし片付けるか。
さっきのメンバーに分かれて作業。中のメンバーはついでに風呂準備頼んでもいいか?」
『了解。』
残った食材はなし。
みんな綺麗に完食。
だからあとはお皿を洗うだけ。
ゴミを分別して、みんなでお皿を持って行き、莉奈ちゃんはお風呂の準備、リエーフと蛍は洗い物。そして私は明日の朝ごはんの準備。
コンロの片付けをしていたメンバーが帰ってきて、2階のカーペットの部屋に6人分の布団を敷いた。
あとはお風呂で終わり。
1日バタバタだったなぁ。
なんて思いながら下拵えをした食材を冷蔵庫に入れていたら、クロに声をかけられた。