第16章 今年も夏休みはおわらないっ! 〜今年も大集合!1日目移動編〜
荷物を部屋に入れ備品を確かめた後、みんなで手分けして先ほど換気のために私が開け放った窓を全て閉め、エアコンを入れた。
一息つこうと先日、クロとリエーフにお願いしてた荷物の中からお茶を取り出し先に洗っておいたコップに注ぎ、お茶が入ったことを伝えるとひとり、またひとりとコップを受け取りに来る。
「昼は片付けが済んだら食べに行くとして、夜は今日はバーベキューってのは伝えてあるよな?美優、飯の前にやらなきゃいけねーことは?」
そう、クロが私に問う。
やらなきゃいけないこと…
お皿洗ったりはバーベキューの準備しながらできるし…
下ごしらえ…って言っても材料全然買ってないし…
『まあ、できると言ったら3日分の食事メニューを決めることとお米炊くことくらいかな?』
どうせ誰かさんたちはお肉だけじゃなくておにぎりも食べるんだろうし…
私がそう言うと赤葦が立ち上がる。
「じゃあ俺、米研ぎますよ。何合炊きますか?」
『炊飯器が一升炊きだから1升炊けばいいかな。余った分は明日の朝ごはんにすればいいし。』
わかりました。と返事をし、赤葦はキッチンに向かう。
『さて、決めるのは今日の夜のバーベキューの材料と明日、明後日の朝ごはんと明日の夜ご飯だね。』
私は鞄から紙とペンを取り出すとみんなに向き合った。
『じゃあ、バーベキューで焼きたいものから出していきますか。』
そういえば胃袋ブラックホールの2人はすかさず「肉っ!」と発言する。
まあ…お肉は入れるけどさ…
「まあ無難に玉ねぎピーマン茄子…とかか?まあ、安い野菜買ってきてってのが1番じゃね?」
『あとキャベツともやしは欲しいなー。余っても何かしらに使えるし。』
「俺焼きそば食いてー!」
とりあえず出てきたものをメモし、次々意見を出してもらった。