第15章 【番外編】それぞれのデート 獅子編
「今度は俺の番。」
自分のアイスをサイドボードに置くと、リエーフは少し溶けた私のアイスをスプーンで掬い私に差し出す。
スプーンが唇に当たり、思わず口を開けば口の容量いっぱいのアイスが口の中へ。
スプーンが口から出ていけば、今度は唇にリエーフの熱。
唇についている溶けたアイスを、リエーフは舌で拭い取る。
そのまま舌で唇をノックするからアイスが零れないようにそっと唇を開いた。
冷やされた口の中に押し入ってくる熱い舌。
冷たくて
熱くて
喉を鳴らしながら口の中のアイスを飲み込んだ。
口の中のアイスがなくなってもリエーフのキスは止まらない。
絡まる舌が気持ちよくてリエーフに体を預けると、手がTシャツの中に入り込み、下着のホックを外した。
「いい…?」
キスの隙間のリエーフの問い。
それに応えるように、私はリエーフの首に腕を回した。