第15章 【番外編】それぞれのデート 獅子編
駅前の大通りから少しだけ外れたところ。
美味しいラーメン屋さんを数件通り越した所にその店はあった。
「お好み焼き…?」
『うん。気になってたんだー!』
うちでもお好み焼きは焼くけれど、お店に来たのはこれが初めて。
中に入ればすぐに席に案内される。
『さて、何頼もうか。』
メニューを見れば一般的なものから変わりダネまでたくさん。
2人でうんうん唸った結果、とりあえずお好み焼きはお店の名前が入ったものを注文。
それと同時にポテトサラダを頼み、2人で分けて食べていると、店員さんがお好み焼きのタネを持ってきてくれた。
家では焼いたことあるけれど…
と不安だったので店員さんに聞きながら焼いて食べれば本っ当に美味しい!
自分で焼くのも楽しいし、熱々を食べられるのもいいなぁ。
そう思いながら1枚目を完食。
次何にしようか。
2人でメニューを見ていればリエーフがぽつり、と一言。
「俺、もんじゃ食べたことないかも…」
ってことで次はもんじゃ。
私のゴリ押しで明太子にしたけど、リエーフ明太子好きだったっけ…
なんて思ってたけれど焼いて食べたらリエーフも普通にぱくぱく食べてたから大丈夫だったみたい。
このお好み焼き屋さん、鉄板焼きも美味しいらしくて、アスパラベーコンや焼肉、豚キムチ、オムそばを注文。
2人してデザートまで注文してお腹いっぱいになるまで食べた。
美味しいものを食べるのは好きだけど、その時はやっぱりリエーフが隣にいてくれるのが1番嬉しい。
そう思いながら、私はリエーフと帰路についた。