第15章 【番外編】それぞれのデート 獅子編
お店の中に逆戻りした私達。
中でいろいろなお店を見ていればちょうど夕飯の時間。
そう言えば、ネットで見つけた気になるお店、池袋だったような…
そう思い、スマホで検索すれば住所は確かに池袋。
『ねえ、リエーフ。今日の夕飯、行ってみたいお店があるんだけど、行ってみてもいい?』
そう聞けばリエーフは私の方を見てにかりと笑う。
「美優さんが気になったお店って大抵美味しいんですよ。そこ、行きましょう!」
スマホの地図をリエーフに見せれば、そのお店に向かい足を進めるリエーフ。
リエーフの左手に自分の指を絡めれば、リエーフもそのままぎゅっと握り返してくれた。
「そう言えば美優さん、今日の格好珍しいっすよね?いつもはスカートとかふわふわした感じなのに。」
『たまにはラフな感じもいいかなーって。』
なんて言ったけれど、実はちょっと遠慮した。
いつもみたいな感じだと莉奈ちゃんの服装と合わない可能性もあるから、レースを使いつつ、でもラフに。
そんな感じにしてみた。
「そう言うのも似合いますね。」
そんなリエーフは白のビッグシルエットTシャツに黒の7部丈スキニー。
そして黒のサンダル。
なんとなーく似てる。
示し合わせたわけじゃないけど似てる。
まあ、たまにはいいか。
『リエーフもかっこいいよ?』
くるりと体をリエーフの方に向けて言うと、リエーフはにかりと笑った。