第14章 【番外編】それぞれのデート 黒猫&三毛猫編
side莉奈
ご飯を食べた後、洗い物くらいは!と意気込んだ私。
洗い物をしている間にてつろーさんにお風呂に行ってもらって、その間に洗い物、そしてお風呂の準備をした。
さっき買ったばかりのレギンス付きのビッグシルエットのTシャツと、先ほど買った下着を準備していると、かちゃり、お風呂からてつろーさんが出てきた。
黒のタンクトップにグレーのスエット。
タオルでがしがし頭を擦りながら、てつろーさんは部屋に戻ってきた。
「皿洗いごくろーさん。じゃあ入ってこいよ。」
「はーい。行ってきます。」
私は先ほどまとめた荷物を持って、お風呂に向かった。
ーーーーーー
「お風呂ありがとうございます。ってええっ‼︎」
お風呂を済ませ、出てきたけれどびっくり!
何がびっくりかって⁈
てつろーさん、スーツケース開けて中みてるー‼︎
「莉奈チャン、コレ、可愛いな。」
そう言って私に見せつけてきたのはふわふわのレースをふんだんに使ったブラとお揃いの下着。
「まだ、ひみつだったのに…」
「どうせ俺の前で着るんだろ?だったらいーじゃん。」
そう言っててつろーさんは私においでおいでをする。
近づけば足の間を指差され、そこに収まるように座ると、てつろーさんはスーツケースの中身を物色し始めた。
「あとこれ。」
てつろーさんが出したのは美優さんとお揃いの水着。
「ちょーっとセクシーすぎねー?」
そう。
選んだのはビキニタイプの水着。
同じ色で大きな花の柄がついたパレオを巻くつもりだから大丈夫かなーなんて思ってるんだけど…
「だめ…でした?」
「いんや?すげー俺好み。ドンピシャ。」
やっぱり。
てつろーさん、こんなの好きかなって選んだんだもん。
早く着て見せたいな。
そう思っていれば、太ももに違和感。
見れば、てつろーさんのおっきな手が私の太ももに伸びていた。