第12章 獅子、ご立腹。

side灰羽

『ね…リエーフ…』

俺のTシャツをぎゅっと握った美優さん。
顔を覗けばいつも以上に頬を真っ赤に染めぽそり、呟く。

『えっち…して？』



「俺まだ怒ってるんですけど。」

そう言えば美優さんは目に涙を浮かべたまま項垂れ、堪えるように小さく喘ぎを漏らす美優さん。

もう、限界かな…

俺はわざとらしくため息をつくと、美優さんの顔を上げ、お互いの顔をあわせる。

「俺、そこまで乗り気じゃないんで俺のことやる気にさせてください。
できますよね、美優さんなら。」

こくり、頷いた美優さん。

俺の足の間に跪くと俺のスエットとボクサーパンツを両手で下げ、少しだけ立ち上がった陰茎に小さくキスを落とす。

『気持ちく…なってね？』

上目遣いでそう呟いた美優さんは先っぽをぺろぺろと舐め始める。

いつもより熱い舌先。
穴の部分を集中的にぐりぐりと舐められ声が出そうになる。

さっきより立ち上がってきたのを確認した美優さんは、ぱくりと俺の肉棒を咥え口で扱き始めた。

口内もいつも以上に熱くて、ねっとりと絡みついてくるから俺も我慢できなくなって、ついつい美優さんの頭を押さえつけて腰を振る。

いつもだと苦しそうにするんだけど、今日は苦しそうだけどなぜか幸せそうで、その顔に油断して俺はあっという間に美優さんの口の中で果てた。

吐き出した俺の精液を喉を鳴らしながら貪る美優さん。

ナース服を着ているから奉仕されているようで、またすぐに立ち上がる肉棒。

それに気づいた美優さんは緩くしごきながら口から肉棒をはずし、にやり、笑った。