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あいつはねこまのわんこ系少年 そのにっ【HQ】

第12章 獅子、ご立腹。





ベッドに座っているリエーフの膝の上に乗せられ、お腹に手を回される。
とんっと私の肩に顎を乗せたリエーフはそっと私にささやいた。

「俺、怒ってます。」

『うん。』

「忙しいからってまた飯テキトーだったでしょ?
それも栄養補助食品みたいなやつばっかり。」

『たまにごはんも食べてたよ「美優さんのたまには当てにできません。」

一刀両断。
私本当に信用されてないなぁ…

「レポートが忙しいのと食事が取れないのは別問題です。
コンビニに弁当とかあるじゃないですか。
レトルトの、ごはんにかけて食べるのとか。」

言い返す言葉もない…

「…美優さんまた痩せた。」

ぎゅっと抱きしめる手に力が入る。

「今触って気付きました…合宿行く前より細くなった。」

リエーフは私の肩にぐりぐりと頭をこすりつけてくる。

「無理する美優さん見たくない。」

泣きそうな声のリエーフ。



自分でもわかってた。
荒れた食生活。

数日だから。
リエーフに気づかれなかったらいいや。

そう思ってた。



でも、違った。
気づく、気づかないの問題じゃなかった。


私が食事を摂らないだけで心配する人がいる。

無茶をすると心配してくれる人がいる。



それを忘れちゃ駄目だったんだ。





『ごめん、なさい。』

お腹に回された手をぎゅっと掴む。













『…せめて1日1食はちゃんとしたごはん食べるように気をつける…』

「…は?」


怒気を孕んだ一言。

私今、完全に墓穴掘ったみたい…

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