第11章 獅子のいない1週間。寂しすぎて…&すれ違い編
かたかたん。
小さな物音がした気がして私は目が覚めた。
スマホで時間を確認すれば9時50分。
後40分…寝たい…
今日はリエーフいないんだし、学校も午後からだから寝かせて…
目を瞑り、もう一眠りしようとした。
しかしその願いは叶わなかった。
ばたばたばたばたばたばた
ばんっ!
「美優さんっ!」
え?
え!
「よかった!電話してもメッセージ送っても返事ないから!」
『あれ?明日じゃなかったっけ?帰ってくるの。』
今日って木曜日だよね?
不思議そうな顔でリエーフを見れば、リエーフはえへへと笑いジャージの裾をめくった。
「実は昨日の自主練で着地に失敗して…」
めくった足首には湿布。
それを固定する包帯。
『捻ったの⁈』
がばりと布団をはねのけリエーフに駆け寄り足に触る。
幸い熱は持っているが腫れは少ない。
「ね、美優さん。」
『どうしたの?痛い?』
「どうしたんですか?その格好とあれ。」
うんやばい。
とてもやばい。