第11章 獅子のいない1週間。寂しすぎて…&すれ違い編
家に帰ればいつも以上に散らかった部屋。
リエーフが帰ってくるのは明後日。
レポート提出は明日。
あと3時間あれば終わるかな…?
片付けは明日帰ってきてからやろう…
そう考えると、私はリビングの机に向かって残りわずかのレポートを終わらせるべくペンを走らせた。
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スマホの着信音が鳴り、私は顔を上げた。
机に向かってから何時間経っただろうか。
そう思い、スマホの画面を見ればやっぱりリエーフ。
『もしもし?』
「…美優さん?なんか疲れてないですか?」
なぜわかったリエーフ。
『レポート立て込んでて…明日提出だから。』
「…そっか。専門学生も大変ですね。」
『リエーフが帰ってくるまでには片付くから…
心配させてごめんね?』
そういえばリエーフはくすりと笑う。
「無理、しないでくださいね?
じゃあ電話切りますよ?邪魔しちゃ悪いし。」
『うん。ごめんね?リエーフ。』
「はい。おやすみなさい。」
いつもだったらしつこいくらいがんがんくるのに、どうしたんだろう。
やっぱり合宿で疲れてるのかな。
帰ってきたらゆっくりさせてあげよう。
そのためにはレポートを終わらせて、部屋の片付けをして、美味しいご飯を作って待っていよう。
ってことで残りのレポート、がんばるぞ!