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禁断の恋

第1章 一目惚れ


誰からだろうと画面を開くと知らない番号が並んである
普段はあまり出ないけど今だけは救われたような気がする
詩杏との行為を無理やり終わらせ部屋を出て外に出る
ピッ

「はい、赤城朱雀です
どちら様ですか?」

あっ、いつものように言ってしまったよ。癖がついたらダメだなぁ
耳を傾けると相手は無言で何も言わない
悪戯電話かなと思い切ろうとするとグスンと鳴き声が聞こえる

「えっ?ちょ、大丈夫ですか?」
『…グスン、朱雀さん…うぅ』
「場所はどこですか?今から向かいます」
『四葉公園です』
「了解です!すぐ向かいます」

若干救急隊員みたいなことを言っているが泣いてる人を放っておくわけにはいかない
詩杏には何も言わず家を出て全速力で四葉公園に向かう
途中、通行人に「あの人、かっこいい!」やら言われてるけど早く泣いてる人のところへ向かわないと思い死に物狂いで走り続けた


「はぁはぁ、やっと着いた」

あれからものの10分で着いたよ
最近、運動してなかったから走るときつい。やっぱ、運動しないとダメだなぁ
年も年だから最近の若者にはついて行けません
とりあえず辺りをキョロキョロ見渡すとベンチの方に人がいたのでゆっくり近づいてみると驚きを隠せなかった
だって数分前までオレが想っていた相手だったからだ
これは運命?ダダダダーン?神様の悪戯なのか?
いやいや、何考えてるんだ?オレ
まず泣き止まさないとダメだろ
意を決して声をかけようとすると彼の方からオレの腰辺りの方に抱きついてきた

『朱雀さん、俺、どうしたら』
「と、とりあえず落ち着くためにオレの家に行こ?
いろんなところが悶々としてるから」

はぁ、こんな時に限って下半身が反応しちゃったよ
ん?家でも発情しちゃったらどうするんだよ
その時は優しくしてあげるか
ここから家まで歩いて5分だが生憎オレの足は疲れきっている
うーん、咲に頼むか。また首絞められそうになるけど
咲に電話をかけ事情を話すと途中からドス黒いオーラを感じた
咲め、絶対企んでるだろ
彼の方を見ると身長差のせいか瞳をウルウルさせながらこちらを見てくる
子犬みたいで可愛い♡と考えていると一台の車が停まった

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