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禁断の恋

第1章 一目惚れ


あれは数時間前のこと
握手会の会場から外に出て俺は買い物を頼まれてたことを思い出し2人と別れスーパーに寄ることにした
今夜の夕食はカレーなため肉と野菜を買い出ししないといけない
ここからスーパーまでそこまで遠くないため歩いて向かう
トコトコと歩いていくと5分もしないうちに着いた

『なるべく値段のいいモノを選んだほうがいいよなぁ
このお肉、ちょっと高いけどいい肉だし買おう
次は野菜コーナーか』

野菜コーナーに向かって新鮮な野菜を手に取りレジに向かう
会計を済ませ外に出ると雨がポツポツと降っていた
傘を持ってきてないため近くにあったコンビニに寄りビニール傘を購入して駅に向かう
時間を見ると5時。早く帰らないと
急いで駅に行き時間表を見ると出発する30分前
勢いで走って息が少し乱れていたのでホームを歩きながら手櫛で髪を整える
しばらく待機してると電車が来て荷物と傘を両手に乗車する
電車に揺られながら彼に抱きしめられた感触が残っているのに気づく
心臓がバクバクとなって鼓動が早くなっている
胸元に手を当て深呼吸すると楽になった気がする
最寄りの駅で電車から降りそこからまた歩く
駅から家までそう遠くはないけど空は暗くなっている
家族が心配してるだろうと携帯を開くとメールが届いている
内容を見ると「今、どこなの?」というメールが数件入っている
急いで返信を打ち家路に向かう
家に着き玄関を開ける

『ただいま、遅くなってごめんなさい』
「遅い時間まで何をしてたんだろうね、この子は
ま、頼んだものを買ってきてくれたからよかったものも
みんな待っているんだから早く上がってちょうだい」

母さんがブツブツと文句を言いながらリビングに行く姿に目から涙が溢れる
両親が俺に対して関心がないのはわかっていた
いつか、俺を愛してくれるんじゃないかと期待する度、現実では俺に愛情を注いではくれない
もうヤダ、こんな生活。どうして俺を愛してくれないの?
一人になるのはヤダ。これ以上耐えられない
自室に向かって机の上に手紙を残し見つからないように家を出る
途方に彷徨っていると公園につきベンチに座り貰った名刺の中から番号を打ち電話をかける

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