• テキストサイズ

禁断の恋

第1章 一目惚れ


「兄さん、迎えに来たけど…って何してるの?
その子、顔が真っ赤だよ?」
「何ってお姫様抱っこだけど?
足が動けないけど持ち上げるくらいの体力ならある
さぁ、オレたちの愛の巣へ行こうか」
「誤解させるようなこと言わないようにね?兄さん
君もこの人に何かされたらすぐ僕を呼んでね?」
『はい…ご迷惑をかけてすいません』
「発端は全部この人のせいだから大丈夫だよ
君、今日初めて逢った子だよね?名前は?」
『海藤雪です』

俺は数分前、泣いてるところを朱雀さんに発見され今に至っている
お暇様抱っこされて恥ずかしいけど自分の名前を伝えると朱雀さんが名前まで可愛い♡と言われ更に頬が赤く染まる
咲さんにこのままだと風邪ひきそうだから早く帰ろうということで俺はなぜか朱雀さんの膝の上で車に乗せられた
咲さんはキッと朱雀さんを睨んでる

「に・い・さ・ん?」
「ん?なんだ、最近愛莉ちゃんとこんなことしてないからヤキモチ妬いてるのか?
してあげたら喜ぶと思うよ?」
「だ・れ・が、兄さんにヤキモチ妬くか!実の双子の兄に
昨日、愛莉と愛し合ったわ!」

2人のトークに頭がついていかずアワアワと混乱しているうちに目的地についてしまった
車から下ろされるとまたお姫様抱っこをされる

「ほら、兄さんとくだらん会話してるうちについちゃったじゃん!
とにかく!雪君の話を聞くこと、それから襲わないこと!いいね?」
「…まぁ、しないとは限らないな
オレの部屋に行こ?」

朱雀さんは俺を抱きかかえたまま家に上がり2階に上がっていく
ベッドに下ろされ俺の横に朱雀さんがベッドに横になる

「無理して話すことはない。けどオレは何があっても受け止めてやる
悩みや悲しみ、辛さなど全部含めて守ってやるから
辛かったら吐き出していい。ずっと傍にいてやるから」
『朱雀さん…抱きしめてくれますか?
そしたら話せるような気がして』

朱雀さんは自分の方に俺を引き寄せ抱きしめてくる
温もりを感じながら俺は全てを話す決心をした


/ 8ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp