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禁断の恋

第1章 一目惚れ


電車に揺られ30分、ようやく駅に着いた
ホームに着くと環が勢いよく手をブンブン振っている

『環、人目を気にせず手をブンブン振るのはやめよう?
周りの視線が気になるよ』
「相変わらず、真面目だよなぁ
それに初心で純粋だし?ま、そこもいいんだけど」
『それは今、関係ないと思うんだけど?
目的の場所はどこなの?』
「もう一人と待ち合わせしてるから移動しよう
ここからすぐの場所だから」

環に案内されしばらく歩くと大きな会場だった
会場の前には見知った人物がいる
幼馴染の霜月敦士だった

『敦士?なんで此処に?』
「環くんから誘われたんだよ!強引にな
アイツから頼まれたってのもあるけど」

敦士のいうアイツとは敦士の彼女さんだ
つい最近、できたばかりで顔は見たことあるけどあまり覚えていない
というよりも俺は仕事・野球観戦一筋だったから記憶は曖昧な方である
時計を見ていた環が俺と敦士を見る

「そろそろ始まるから行くか!」

環の言葉に俺達は頷き、人混みに紛れて会場に入る
中には大勢の人でいっぱいでほとんどが親子連れや若者だった
そんなに人気があるのかな?
そう思っている間に『握手会・三大プリンス様』と書いてある部屋についた
普通の握手会とは違うと戸惑っていると敦士が教えてくれた

「この会場では部屋で行われるみたいなんだ。時間は一人3分と短いけど人は多いから時間がかかるんだろうな
どうする?時間潰しにグッズでも買う?」

グッズ売り場に行こうとする敦士を環が止めた

「いや、ちょっと知り合いに頼んで予約チケットを貰ったんだ、3人分
時間によるとあと5分後だからそのうちにグッズでも買って行こう」
『俺はよく知らないけど、この人の団扇でも買おうかな』

オレンジカラーにコスモスの絵柄が貼ってある団扇を手にすると環が興味深そうに団扇を見る

「オレンジということは朱雀か!
その人は確か声優として活躍してるんだよなぁ
ちなみに俺はグリーンで楠希未、敦士クンはグレーで執間和虎!」
『そ、そうなんだ?その楠さんと執間さんは?』
「楠は読者モデル、執間は小説家として活躍している
どれも地味な仕事だが容姿がいいから三大プリンスと呼ばれている」
「そういうこと!説明が省けてよかったなぁ
あっ、日野さん!」

環が日野と呼んだ人物に声をかける





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