第1章 *.浮気の本能〈二口堅治〉
なんとなく気になっただけだけど、イヤホンをはめて再生ボタンを押す。
~
なんでいつも優しくするの?
そんな気なんてないくせに。
私ってそんなに子供っぽい?
あなたのせいでいつも背伸びしてる。
強がってるだけなのに。
ねぇ。
私の手を引いていってほしいよ。
「愛してる」
~
好きになっても何も無いことぐらい
わかってたハズなのに。
気づけば君が一番だったの。
私の中で一番輝く君を「愛してる」
言葉では伝えきれない愛を、
次はどうやって伝えようか。
I LOVE YOU じゃ伝えきれないこの愛を。
次はどうやって伝えようか。
~
二口「聞いたことない...。」
だれの曲だろ。
画面を見ると、
P3girl【Pride】
ふぅん、初めて聞いたかも。
プライドって曲なんだ。
~
伝えてしまったら終わりだとわかっていながら
あなたの愛に手を伸ばしたい。
甘い言葉をささやいて。
Oh,Play boy.
君は my junior.
私の心をみだしてく。
可愛い顔して、私を手に取る
Oh, Play boy.
~