第1章 *.浮気の本能〈二口堅治〉
二口side
さんちの風呂でかすぎ。
普通に2~3人で入れた気がする。
お風呂から上がって、さんの部屋に行く。
二口「さんー。お風呂どうぞー。」
「....。」
ん?
あ、音楽聴いてる。
なに聞いてんだろ。
ほんの少し音漏れしてるけど、パソコンのブラインドタッチの音でかき消される。
さっきまで、髪むすんでたのに。
降ろしてるし。
さらさらしてる。
香水じゃなくて、さんの匂いがする。
さわりたい。
二口「...って、さんっ!」
ガッ!!
「わっ、!」
思いっきり肩をつかむ。
二口「びっくりした?(笑)お風呂。どうぞ?」
「あ、ああ。うん、ありがとう。」
さんが部屋を出て行く。
二口「やっべー....」
いま、さんに手ぇ出したくなった...。
おいおい、今から大丈夫かな俺。
さんが帰ってくるまでヒマだし。
....さすがにパソコン触ったら起こられそうだし。
机の上においてある音楽プレイヤー。
二口「あ、さっき何、聞いてたんだろ。」