第3章 思わせぶり〈R-無〉
私たちが住んでるマンションは立地がいい。
バス停が目の前にあるし。徒歩5分圏内に駅がある。
自然と人が集まるからスーパーや、定食屋、小さなCafeだってある。
個人的にすきなのは、あそこの雑貨屋さん。
菅原「危ない。」
雑貨屋さんに魅入っている私の腕をつかむスガくん。
「??」
菅原「歩くときぐらい前みてくださーい。」
「ああ、ごめん、ごめん。」
菅原「えーっと?鍋は~...。」
「!!だめ。それいらないカラ。」
とっさに、手をつかむ。
彼が手にしようとしたのは
菅原「やっぱだめ?激カラの素。これ美味しいべ?」
「いらない。いらない。えーっと。これと、これと、、。後は、家にあるから。」
菅原「あ、これは?」
「あ、いい。」
菅原「だろ?」
「あれは?」
菅原「あ、ほしい。こっちも。あ、これは、いらないか。」
「え、それ、ちょっと、気になってた。」
菅原「あ、まじ?買ってみる?」
「うん!」
スガくんとの時間は遠慮しなくていいし。
むしろ、男だと思ってない。
ことはない。
けど、お互いそうだ。
かっこいいと思う。
でも、
スキ と カッコイイ は 違う。
この関係が好きだ。
都合のいい関係といってしまったらそれまでなのかもしれない。
菅原「よーし。帰るかっ。」
「うん、こっち持ってー。」
菅原「やだねー。持ってあげなーい。(笑)」
爽やかな笑顔で、小悪魔のようにニタニタしてる菅原孝支。
性格に難アリか。
菅原「冗談って!(笑)ほらよ!」
「はい、ありがとう。」
菅原「....。」
なぜか、ジッと見られている。
「なに?」
菅原「今更だけどさ。って。小さいよね。」
「いまさら何を。(笑)普通ですよ。」
私の身長は高校生で止まってしまった。
153cm
スガくんは...。
菅原「俺は、174cm!」
「うんうん。おっきいね。」
菅原「あー俺、髪切ろうかな~。」
「いまのままがいい。と思う。」
動でもいい話をしながらマンションへと戻る。