第2章 *.イケメン彼女〈及川徹〉
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私の名を呼ぶ声。
「あ、お母さ....」
私の反応を察したか、なんなのか。
及川「お母様っ。」
母「あら。」
しまった...。
血の気が引く....。
家では、及川のことを何度か話したことがある...。
お母さん...お願いしますっ。
余計なことをはなさないで~~~~.....。
及川「と....お付き合いさせていただくことになりました、及川徹と申します。」
母「ふふっ、そんなに畏まらなくても大丈夫よ?をよろしくね。」ニコッ
及川「ありがとうございますっ。」
母「いつでも遊びにおいでね?」
及川「はい!....って、はなんで、耳ふさいでんの?!」
「え?あ、ナンデモナイデス。」
母「大丈夫よ~、あのことは言わないわよ。」クスクス
「安心シマシタ。んんっ、じゃ、また明日ね。」
及川「???ん、じゃ、明日から迎えに行くからっ。寝坊しちゃダメだよ~?」
「ハイハイ。...気をつけてね。」
及川「!....大丈夫。じゃ、また明日ね。」ニッ
及川の背中を見送る。
また明日。か...。
母「なにちゃっかり、及川くんとうまくいってんのよ。」ニヤニヤ
となりで盛大に母がニヤニヤしている気がする。
「お腹減った。ごはん。」
母「はいはい♪」