第2章 *.イケメン彼女〈及川徹〉
松川「あ、。そーいや、英語の点数難点だった?」ニヤニヤ
「んー。キュウジュウニ(92)...。」
松川「ヤッタネ。俺の勝ちね?俺、98~。」
「ハイハイ...。」
主将「ランニングー!」
「あ、行かなきゃ。じゃ。」
花巻「えー、と何賭けたの?」
松川「ナイショ。(笑)」
まさか、英語で松川に負けるとは。
男子が本気をだすとこうなるのか。
松川(うえーい。(笑))
主将「シャトルラン!」
「はーい。」
シャトルランの、あの音楽は嫌い。
横からくる部員のプレッシャーも。
間に合わなければ脱落。
たった20メートル。
たかが20メートル。
されど20メートル。
嫌いじゃない。
毎回、間に合わなかった瞬間に思う。
なぜ、たったこれだけの距離を走れないのだろう。
たった20メートルも走れないようならば、きっとなにをしてもやりきれない。
「はぁ、、はぁ、、」
花巻「うわー、バスケ部あいかわらずだね~。」
松川「すげぇ。(笑)」
もう、何回目かなんて放送を聴いている余裕はない。
わかっているのは、残っているのが自分と主将の2人ってこと。
松川「もう110回目。」
及川「ふんっ。」
ここまでくると、自分でも毎回びっくりするほど、ムキになる。
主将が苦しそうな顔をして走れば走るほど、もう少し走ってやろうって気になる。
わたし、性格ゆがんでるナァ....。
なんて。