第2章 *.イケメン彼女〈及川徹〉
及川「ここ、わかんない。」
「ここ?ここは....」
わかんない。なんて嘘。
なんか、暑さにヤラレタかも?
及川「って、なに人のノートに書いてんのサっ!」
さぁ?って顔して、運動場を眺める。
”ばか。”そう書かれた隣にぽっちゃりしたウサギ。
「そんなに見られてたら、問題解きにくいし。」
バレてた。
俺が彼女に振られた理由はたぶん。
バレーじゃなくて....。
「なに?」
いやいや!!
ナイナイナイナイ.....!!!
及川さんの彼女候補は、もっと、こう...
「ねぇ、徹っ。すき..../////」
とかじゃないと!!!!
「及川~。なにしてんの?次、体育だよ。」
及川「え!」
顔を上げると、男子が体育服をもって移動している。
女子生徒「~!行こ~っ。」
「はいはい、今行くー。」
女の子といても、男といても、あんまり変わらない。
熱くもなく。冷めてもない。いや、どっちかっていうと冷めてる方?
無気力っていうか....。
あ。
国見ちゃんっぽい。
いや、でも。国見ちゃんみたいに毒舌ではないしな....。
国見(はぁ?)
体育の授業が始まる。
先生「はーい。次回から水泳なー!今日はまだ、水質調査中だから!水着わすれんなよー。」
ああ、きてしまった水泳。
女子の肌が眩しく輝く....!!!
って、
さっきも同じこと考えてた気がする。
先生「今日はバレーな!」